「衣装のスタイリストアシスタントを始めるつもりだけど家が都心から少し遠い。都心で一人暮らしをするべき?」
という疑問にお答えします。
下積み時代を頑張り、独立したいなら都心部に住むべき!
アシスタントのスケジュール
「うちは新宿まで電車で30分だから別に良いかな」と思うかもしれませんが30分の距離でもスタイリストの道を続けるかやめるかの深刻な問題になります。
例えばこんな撮影スケジュールがあったとします。
↓
朝6時:編集部集合。荷物ロケバスに運ぶ
これはよくあるパターンです。
通勤30分と通勤時間ほぼゼロ、それぞれのケースをみてみましょう。
通勤30分の場合
深夜1時:撮影準備完了
深夜1時半:タクシーで帰宅
深夜2時:急いで寝る準備
深夜2時半:就寝
(睡眠時間 約2時間)
朝4時半:起床
朝5時:出発
朝5時半:編集部到着。最終確認など
朝6時:編集部集合荷物ロケバスに運ぶ
通勤10分の場合
深夜1時:撮影準備完了
深夜1時10分:自転車で帰宅
深夜1時半:急いで寝る準備
深夜2時:就寝
↓(睡眠時間 約3時間)
朝5時:起床
朝5時半:編集部到着。最終確認など
朝6時:編集部集合荷物ロケバスに運ぶ
このようにすぐ近くに家があるだけで1時間も多く寝られます。
都心に住むべき5つの理由とメリット
都心部に部屋があるとメリットが多いです。
睡眠時間の確保がマジで重要
こんな感じでわずかな通勤時間の違いでも夜どれだけ寝れるかが変わってきます。
仕事のパフォーマンスを最大に発揮してアシスタントを続けていく為にも、都心部に部屋を借りる事はマスト。
1日くらいでしたら多少寝なくても何とかなりますがアシスタントはこんな生活が2週間、1ヶ月以上続いたりするので死活問題になってきます。
急な変更、急ぎの仕事にも対応しやすい
仕事の集合時間直前に撮影場所や日時が変わる事がしょっちゅうあります。
都心に家があればすぐに対応できるので慌てる事も少なくなります。
急なリースや用件が発生しやすい仕事なのでこのメリットも充分にあります。
早朝、夜中でも現場に行きやすい
ロケ撮影だと事務所に早朝4時、5時集合なんて事があります。
そうすると始発で間に合わない時が多く、その場合は前乗りするか事務所に泊まるかどうにかするしかありません。
私その時間に間に合いませんという言い訳ができないのが普通の仕事と違うところですね。
カフェ代の節約
仕事をしていると、現場と現場の間に空き時間ができることがよくあります。
アシスタントはその時間にアポイント取りの電話仕事や事務作業をすることが多いのですが、自分の家が都心部にあればカフェに入らず一回家に帰ることもできます。
カフェ代も1回500円くらいに抑えたとしても、月に何回も行けばそれなりの出費になってしまいます。
家に帰ればカフェ代も節約できますし時間があればシャワーを浴びてリフレッシュしたり頭の切り替えもしやすいです。
話のネタになる
都心の一人暮らしは何かとネタになります。
新宿、渋谷、目黒エリアは街のファンも多く住んでいるだけで実際の住みここちはどうなのか気になる方も多いです。
都心部に住んでいて芸能人をみたとか、こんな面白い事があったという事も話のストックにしておくのも良いですね。
生活が苦しくなってきたら貧乏キャラになるのがオススメ。
撮影の時のロケ弁とかお菓子を「たくさん持って帰って良いよ」と言ってもらえたり、いらない洋服を貰えたり、何だかんだ貧乏キャラは可愛がって貰えるのでラッキーですよ。
安い部屋の探し方
それでは具体的にどんな部屋が良いのか解説していきます。
ネットで賃貸を探すとSUUMOやアットホームなどの大きな物件サイトをイメージするかと思いますが、実は借りる人にメリットが1つもありません。
同じ物件なら1円も損せずに申し込みたいところですよね。
さがしてモチコム
SUUMOやアットホームなどですでに住みたい物件をチェックしている時に便利なのが【さがしてモチコム】 です。
こちらのサイトを経由するだけで仲介手数料業界最安値水準の0円か、2万円(税込)になります。
この金額の差は大家さんが広告を出しているかいないかの差なので物件ごとに違います。
なのでどっちの金額になるかは問い合わせしないと分からないです。
しかし2万円かかった場合でも普通は仲介手数料1ヶ月分は取られますので裏技的に5万円以上はお得になります。
使い方はネットで住みたい物件を探して、その物件のURLをメールかLINEで送れば問い合わせ完了。
本社は葛飾区亀有ですが遠方の方はWEBで内覧も申しこみもOK。
ギリギリまで宣伝や広告を出さないのでこんなに安い手数料で借りられるそうです。
ウチコミ!
ウチコミ!は大家さんが直接住む人を募集しています。
なので仲介手数料が全物件無料。
他の物件サイトと同じ物件も掲載していますが、ウチコミから申し込めば仲介手数料を払わないでOKです。
デメリットは他の大きい物件サイトに比べたら少し物件数が少なく感じます。
しかしその分借りる方もライバルが少ないので人気物件に申し込めるチャンスが多いです。
今後は物件数も増えていくと思いますので、更に期待ができるサイトです。
賃貸スモッカ
賃貸スモッカの特徴は対象者全員に家賃1か月分のお祝い金キャッシュバックがあります。(※上限5万円)
1ヶ月と聞くと少ないと感じるかもしれませんが、家賃1か月分が浮くと家具や引越し代に予算を回せたり、出費が多くなる月にめちゃくちゃ助かるんですよ。
大きい物件サイトから一括検索できるので申し込める物件数も多いです。
ジモティー
ジモティーは無料で商品の売買、不用品処分ができる地域情報サイト。
実は不動産のカテゴリーがありましてここでも賃貸の募集があります。
そこまで掲載数は多くないのですが、こちらも大家さんが直接募集していたり穴場な物件が出ています。
ジモティーだけの特典として仲介手数料がなかったり、敷金0円だったりキャンペーンをしている方もいますのでチェックしてみてください。
部屋まる。
部屋まる。は東京都心に家賃月6万円以下で住める物件を集めた不動産会社。
普通の不動産会社へ物件を借りに行くと、予算が少ないと窓口の担当者に嫌な顔をされる場合があります。
ひどい担当者だと「そんな安い値段で借りられる物件はうちにはありません」と門前払いなんてことも。
また予算オーバーの家賃が高めの物件を進められて困った経験がある方も多いです。
家賃月6万円以下の専門店なら、予算が低いのは当たり前なので堂々と相談できますね。
詳細記事はこちら。
シェアハウス
普通の賃貸物件ではどうしても初期費用や家具、家電を揃えるお金がかかってしまいます。
まとまったお金がない方にオススメなのがシェアハウス。
シェアハウスにも色々特徴があるので詳しく解説していきます。
アシスタント同士でルームシェア
スタイリストだけじゃなく、ヘアメイクやカメラマンのアシスタント仲間とルームシェアをするのもおすすめです。
情報交換も出来ますし良い事尽くし。
メリットはお互いに仕事の忙しさがわかっているので理解がしあえる点です。
早朝や夜中に準備でバタバタしていてもお互い様。
アシスタントの仕事が辛くなった時も相談しあったり、そして辛いのは自分だけじゃないとモチベーションも上がります。
間取りも少し大きめの部屋を借りられますね。
デメリットは家にいても仕事気分が抜けないこと。
家具や家電など共用部分は折半になるのでお金のことであとで揉めないように話し合いが大事です。
物件を借りる時は誰が手続きをしたり立ち会いをするのかも決めておきましょう。
あとは厳しい下積み時代です。
誰がいつアシスタントを辞めるかわかりません。
もしものために家賃を払えなくなった場合も想定しておきましょう。
ちなみに普通の会社員をしている友達とのルームシェアはおすすめしないです。
友達をうらやましく思ってしまいアシスタントにたえられなくなるパターンが多いからです。
シェアハウス オークハウス
オークハウス は家具家電を揃える必要もなく、初期費用は格段に安くなるのが特徴。
最大の特徴は人との出会いを重視しています。
スタイリスト業界にいると常識が偏りがちなのでいろんな業界にいる人と話ができると刺激にもなりますね。
通常の賃料が一人暮らし用の賃貸と比べてすごく安いわけではないのですが、共用部にジャグジー風呂があったり、カーシェアリングがあったり、スポーツジムがついている物件まであります。
もちろん無料。
単身用アパートだとここまでの設備を揃えるのは高級マンションでもない限り不可能なのでオークハウスならではの特典ですね。
オークハウスの物件一覧はこちらからどうぞ。
シェアドアパートメント(クロスハウス)
シェアドアパートメント は家賃月3万円から住めるシェアハウスとアパートの中間的物件。
私が今ゼロからアシスタントをスタートするならここを選びます。
こんなにお金が浮くのは最高に心強い。
アシスタント時代の現金は心の支えになります。
家賃のことで不安であれこれ考えず事がなくなるので仕事に専念出来ますね。
ここに載っている物件は全室鍵付き個室、Wi-fiや家具家電つき、清掃サービスなども特典としてあるので便利。
面倒な配線工事やネット、電気代の申し込み、ガスの開栓の立ち合いなど引越し初期に起きる面倒な手間も省けます。
1ヶ月単位でも借りられる
さらに嬉しいポイントは1ヶ月単位でも借りられるところ。
本当にお金がきつい時期は普段は実家から東京まで通い、撮影スケジュールが激化する時だけ使うなんて事も可能。
スタイリストになる為に利用できるものはとことん利用していきましょう。
部屋を移動できる
まだ嬉しい特徴があります。シェアドアパートメント は部屋を無料で移動できるんです。
つまり現場ごとに最短の通勤時間を確保できるという事です。
例えばいつもは事務所の近くの部屋を借りて、来月から3、4ヶ月はドラマ撮影でスタジオにこもりっきりだからスタジオの近くに部屋を借りて、ドラマが終わったら事務所の近くに戻ってくる。
など職場が決まっていないスタイリストなど業界人にうってつけの借り方ができます。
しかも初期費用なし。
下積みを頑張るアシスタントの為に作られたサービスと言っても良いかもしれません。
ここまで臨機応変に住む場所を変えられるのはたくさん調べましたがシェアドアパートメント だけでした。
シェアドアパートの物件一覧はこちらからどうぞ。
詳細はこちらもご覧ください。
シェアハウスのデメリット
安いシェアハウスですがもちろんデメリットもあります。
良い部屋は一人暮らし物件と賃料が変わらない
部屋を優雅に選んでしまうと一人暮らしの物件と料金はそんなに変わらなくなってきます。
生活が厳しくなってしまうので賃料は安めの部屋にしておきましょう。
住民への配慮が必要
個室でも完全防音ではないため、仕事の電話やオンライン会議などしにくいです。
ミシンは持ち込めないところも多いので事前に確認しておくと安心。
仕事は完全に事務所で終わらせるなどの工夫が必要です。
自分だけの空間が少ない
プライベートな空間がないとリラックス出来ない人は向いていないです。
トイレに行くだけでも住民と顔を合わせるかもしれません。
その場合はセカンドハウスとして割り切って住む事をオススメします。
スタイリストとして独立するまではここで頑張る!など自分のお尻を叩き期間として頑張るのも良いですね。
比較表
ではどんな人にどんな物件がオススメなのか表にまとめてみました。
物件による差、個人差もありますが参考になると嬉しいです。
大手物件サイト | 【部屋まる。】 | 【さがしてモチコム】 | ウチコミ! | ジモティー | オークハウス | シェアドアパートメント | |
物件数 | ◎ 多い |
◯ 2500件以上 |
◎ 大手物件サイトと同等 |
△ 少ない |
△ 少ない |
◯ 225物件4900室 |
◯ 300物件 3500室 |
敷金・礼金 | × 0円物件 少ない |
× 0円物件 少ない |
× 0円物件 少ない |
× 0円物件 少ない |
× 0円物件 少ない |
◎ なし |
◎ なし |
仲介手数料 | × 1ヶ月分 |
× 1ヶ月分 |
◎ 無料か2万円 |
◎ 無料 |
△ 物件による |
◎ 無料 |
◎ 無料 |
共益費 | ◯ 無料〜家賃の5%位 |
◯ 無料〜家賃の5%位 |
◯ 無料〜家賃の5%位 |
◯ 無料〜家賃の5%位 |
◯ 無料〜家賃の5%位 |
△ 設備があるので高め |
△ 設備があるので高め |
水光熱費 | ◯ 使う分だけ |
◯ 使う分だけ |
◯ 使う分だけ |
◯ 使う分だけ |
◯ 使う分だけ |
△ 設備があるので高め |
△ 設備があるので高め |
家具・家電 | × 準備必須 |
× 準備必須 |
× 準備必須 |
× 準備必須 |
× 準備必須 |
◎ 無料 |
◎ 無料 |
引っ越し代 | × 荷物が多いと料金高い |
× 荷物が多いと料金高い |
× 荷物が多いと料金高い |
× 荷物が多いと料金高い |
× 荷物が多いと料金高い |
◎ 大型家具ないので料金安め |
◎ 大型家具ないので料金安め |
物件の場所 | 全国 | 東京都 | 東京23区とその近郊 | 全国 | 全国 | 東京埼玉千葉神奈川京都大阪兵庫福岡 | 東京、新宿渋谷池袋品川上野横浜まで20分圏内のみ |
忙しい期間だけ部屋を借りる方法
予算もない貯金もない場合は撮影がピークの間だけ部屋を借りる方法もあります。
しかしどれも荒技なのでデメリットが多め。
airbnb
海外旅行で泊まるイメージが強いairbnbですが、ホストによっては東京でも日本人も連泊OKです。
ホテルよりも安く済みますね。
出入りの時間に指定があるところが多いので事前に確認して利用していきましょう。
カプセルホテル、ビジネスホテル長期滞在
ホテルもマンスリー利用が出来ます。
ただしアシスタント身分でホテル暮らしというのは贅沢に聞こえてしまうので周りには言わない方が良いですね。
賃貸より割高になりますが個室で作業もしやすいです。
掃除もしなくていいのでかなりリラックスして仕事が出来ますね。
マンスリーマンション
月単位で借りれるマンションは相場がお高め。
こちらは選択肢から外れると思いますが一応候補としてあげます。
新宿区1Kで月8万円〜あります。
ネットカフェ、スーパー銭湯、カラオケ
終電を逃した時に利用する方も多い、こういった施設もあります。
ホテルに比べると安上がり。
ネットカフェやスーパー銭湯はシャワーも浴びれますし、フラットシートのソファーで寝ることも出来ます。
しかし宿泊施設ではないので連続して利用すると熟睡できない為仕事のパフォーマンスが落ちてしまうのであまりオススメできません。
友達、恋人の家に居候する
荒技の中でも一番オススメがこの方法。
突然連絡しても泊めてくれる友人には本当に感謝ですね。
しかし風邪などの理由で当日に断られたり、何日もずっと泊まると光熱費や家賃を払えと言われたり、揉めることも。
お金のトラブルはできるだけ避けたいところです。
方法はあるけど
ピークの時だけ一時的に部屋を借りる方法はいくつかあります。
しかし不安定要素が強いです。
事前に施設を調べて予約したり、泊めてくれとお願いをしたりイレギュラー対応していくしかなさそうです。
余計なストレスを溜めない為にも小さい部屋を借りる方法が無難かもしれません。
まとめ
スタイリストにとって都心に住む事は自己投資に繋がります。
少しでも成功させたいなら都心に小さくても部屋を借りる事をオススメします。
たくさん方法を紹介しましたが、最後に選ぶのはあなた。
夢が実現するように応援しています。
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