「ファッション誌やアイドル雑誌のカメラマンをしてみたい。アシスタントに興味あるけど大変なのかな?」という疑問にお答えします。
結論を先に言うとただの興味本位ならやめておいた方がいいです。下積み時代が本当に厳しいお仕事です。
実際にプロの撮影現場に何度も入り、カメラマンの友達もいる私からカメラマンのアシスタントはどんな人が向いているかもあわせて解説していきます。
仕事内容
ファッション誌 アイドル雑誌 カメラマンの仕事とは?
カメラマンの仕事は依頼された写真を撮り、納品をして料金を頂くお仕事です。
雑誌でも同様です。編集さんから企画の依頼があり、撮影して収入を得ていきます。
ファッション誌のカメラマンは雑誌の仕事だけではなく、事務所やフォトスタジオを構えたりして一般のお客さんを撮影したり、いろんな現場へ行くことが一般的です。
中にはファッション誌の仕事だけで食べている方もいますがかなり大御所にならないと無理と思っていた方がいいでしょう。
アシスタントの仕事内容
アシスタントの仕事は99.9%撮影のサポートとデータ管理、編集です。
- 撮影準備
- 撮影中は機材の取り回し
- ライティングなどの微調整
- PCでのデータ確認
- モデルや他スタッフへの気遣い
- 事務所へ戻ったら片付け、翌日の撮影準備
- 写真の編集、管理
ロケで重い機材を運んで持ちながら移動したり、朝から深夜までずっと働く体力仕事です。
また撮影時期が重なると写真のレタッチが追いつかなかったり過酷なスケジュールになることは覚悟しておいた方が良いです。
どれ位で独立できるの?
一般的なアシスタント卒業の目安は3年〜5年くらい。(※人によって違います)
その期間は師匠にもよりますが給料はほぼ出ないと思っていた方が良いでしょう。
年収
雑誌では1つの企画でだいただいギャラが3万円〜10万円という相場になっています。
売れっ子カメラマンになるとめちゃくちゃ稼げます。
しかし平均以下でいうとシビアになってきます。
カメラマンの仕事の平均年収は約368万円。日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。
月給で換算すると31万円、初任給は22万円程度が相場のようで、アルバイト・パートや派遣社員では平均時給がそれぞれ992円、1,550円となっています。(引用 求人ボックス 給料ナビ)
全体的にみると平均年収は約368万円ですが人によって本当にバラバラ。
フリーのカメラマンなら毎月の仕事は自分で取ってこなければなりませんし、仕事が重なってキャパオーバーだけどすごく稼げる月なども出てきます。
会社員のように毎月安定して給料が出る職種ではないので自分で工夫して食べていく技術が必要になります。
資格、学歴はいる?
カメラマンの仕事は資格は必要ありません。
極端にいうと「私カメラマンです」と名乗ればカメラマンになれます。
専門学校に行かないとだめ?
カメラマンは映像の専門学校出身の方も多いです。
しかしカメラマンはぶっちゃけ独学できます。
専門学校に通うよりプロのカメラマンのアシスタントや撮影スタジオで働いた方が爆速で成長可能。
業界人の知り合いも現場に足を突っ込んだ方がたくさんできます。
専門学校に行くよりも現場に出ることをオススメします。
もし専門学校の学費を出してもらえる立場ならば都心部への引越し代やアシスタント時代の仕送りにしてもらって下さい。
アシスタント時代を乗り切るには努力や根性ではなく「環境」です。
都心部や事務所の近くに住み、1日1時間多く寝れるだけでも体力の回復に差が出てきます。
本気でカメラマンとして独立したいなら家選びは最重要。
大学に行った方が良い?
とはいえ親に大学進学を進められる方も多いと思います。
専門学校と違い、大学に行くとカメラマンを辞めたいと思った時の保険になります。
カメラマンアシスタント、カメラマンの離職率はかなり高いですよ。
大学を卒業しておくことで大手企業に入るチャンスや生涯年収が高くなるデータがあります。
進路は一時的な感情ではなくしっかり考えて後悔しないようにして下さい。
独学方法
ここからは独学でカメラマンになる方法をお伝えします。
勉強方法は?
カメラの勉強方法は自分でカメラを買って写真をたくさん撮ることで上達していきます。
ポイントはゴールから逆算すること。
例えばファッション雑誌の1ページを開いてみてどんな機材やレンズを使ったらその写真に近づくか試行錯誤してみることで成長できます。
写真は専門用語が多いので初心者向けの本を読んでから必要なことを都度ぐぐっていけばOKです。
カメラ機材が高くて買えないなら撮影スタジオで働こう
とはいえカメラって高いですよね。
一石二鳥以上なのがフォトスタジオです。
写真の知識も学べるし、カメラマンの腕も盗みみれる最強の職場です。
時給はそこまで高くないですが節約しつつ頑張ってお金を貯めていきましょう。
Photoshop
カメラマンになりたいのであれば大事なのは写真の編集。
レタッチや加工、色味の調整など細かい編集ができなければ仕事はありません。
Photoshopのアプリを使えるようになっておきましょう。
本派はこちらがオススメです。
向いている人
一番重要なのはコミュニケーション能力
ずばり必要なのはコミュ力です。
もちろん知識や撮影技術は必要ですが雑誌はモデルありきの媒体。
モデルさんの表情を100%以上引き出せるかが重要なんです。
相手は年頃の女の子や、芸能界の荒波をくぐり抜けた女優、海外歌手。
中には天狗になってる子役の場合も。
どんな人とでも仲良く出来る人じゃないとカメラマンとして独立は難しいかもしれません。
相手の機嫌を損ねたら撮影がストップしてしまうこともあります。
撮影中もカメラマンさんはムードメーカー的な位置付けになることが多く盛り上げ上手だと尚良いです。
出来るだけ女心をつかむ練習をしておきましょう。
「こんな写真が撮りたい」リクエストに答える
次に大事なのは編集者の要望に答えること。
「こんなイメージでお願いします」と打ち合わせしたのにも関わらず、「なんか違うんだよな〜」と思われたら次回の仕事はもらえないかもしれません。
カメラマンとして知識と技術をフル回転して、こんな撮り方をしたら実現できると提案する力が求められます。
体力に自信がある
カメラマンアシスタントは朝から夜まで重たい機材を運び動き回っています。
炎天下の日も雪の日も関係なく撮影はありますので体力に自信がある人が向いています。
アシスタントの応募方法
雑誌の企画にはそれぞれクレジットが書いてあります。
カメラマンの名前や事務所をGoogleで調べて求人情報があるか確認してみて下さい。
実はファッション誌、アイドル雑誌のカメラマンはある程度メンバーが固定されています。
大御所のカメラマンやカメラマン事務所でだいたい固まっているので新参者が入る隙間がないんですよね。
一番てっとり早くカメラマンとして活躍したいなら、今すでに活躍しているカメラマンさんに弟子入りすることです。
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