「アパレル業界は華やかなイメージがあるけど、残業とか大変そう。」
こういったイメージを持たれる事の多いアパレル業界ですが、
販売員、衣装スタイリスト、デザイナー、営業事務を経験した私から実体験をお話します。
突然ですが。定時で帰れるランキングの発表です!!
2位 営業事務
<格差>
3位 ファッションデザイナー(商品企画)
4位 パタンナー
最下位 衣装スタイリスト
こちらを踏まえて解説していきますね。
販売員の体験談
勤務中の忙しさ
販売員は基本的にシフトで動きます。
例えば 早番9:00ー18:00というシフトだったら、
ヘアメイク、ファッションを完璧に済まして、店の連絡ノートや日報を確認します。
そして9:00までにタイムカードを押します。
開店前に掃除機をかけたり、モップやコロコロで店内を掃除
↓
朝礼
↓
開店後はお客さんが店内に入ってきたら接客をします。
もちろんお客さんが店内にいない時間があるので、
その時はマネキンのコーディネートを変えてみたり、
ディスプレイを移動したり、導線が良くなるように工夫をします。
(※導線とはお客さんが店内を見る時の目線と、実際の動き方です。)
導線が悪いと売上が落ちます。
SNSを運営している店では店員コーディネートで、
商品を可愛く組み合わせて写真をあげます。
その他にも、お店によっては
丈詰め用ミシンの点検や、丈詰めの練習、パソコンでのデータ入力、
新商品の検品、在庫管理、たたみ方の練習などやる事があります。
ここからはぶっちゃけです。
お客さんがいない時間ってヒマで、
分業が徹底されている会社だと本当にやる事がなくなります。
店員がただ突っ立ているだけだと、お客さんは余計に入りづらいので、
何か作業をするふりをしながら脳内では別の事を考えています。笑
もちろん、表向きの顔は真面目に仕事をしている風にしますよ。笑
全てはお客さん次第ですが、
接客をしない時間も時給が発生するのでオイシイですね。
残業は滅多にありません。
時間厳守と言えばこれにつきます。
なので、アパレル販売をやって見たい方はアパレル派遣がとりいってオススメなのです。
仕事以外にやる事
勤務後も何かに終われる事はほぼありません。
プライベートの時間もしっかり確保できます。
また、女性誌やファッションに目を通してトレンドを把握する必要がありますが、
元々ファッションが好きな人が販売をしているのでチェックする事は苦にならないと思います。
営業事務の体験談
勤務中の忙しさ
仕事の内容は、ブランドのチームに所属して、エクセルやパワーポイントなどの
データ作成、会社の書類整理や、簡単な経理補助、取引先との納品管理やMAP制作など
バックオフィスからチームを支えるようなポジションです。
アパレル業界は基本的に少数精鋭です。
自分の仕事を助けてくれる人は基本的にいませんので、
自分でやるしかありません。
営業事務は一度仕事の流れを覚えて、自分でタスク管理できるようになれば
こっちのものです。
仕事以外にやる事
仕事を始めた頃は、人にもよりますが、毎日1~2時間の残業は覚悟した方が良いです。
タスク管理を出来るようになれば、仕事の量も把握出来るので、
プライベートも確保できます。
ファッションのトレンドを追う事は必須事項ではありません。
自分の好きなブランドを追う位で充分ですし、上下ユニクロでも怒られません。
人それぞれですが、私は営業事務が一番オススメです。
理由は、アパレル業界から転職しようと思った時に、
事務スキルやエクセルが使える事は少なからず他の業界でも通用するからです。
あと本当に人に寄りますが、毎日高いヒールを履いたり、流行っているメイクブランドで早起きしてフルメイクをしたり、
凝ったヘアアレンジもしなくて良いので「毎日キラキラしなくて良い」事が気楽で良かったです。
ファッションデザイナー(商品企画)の体験談
勤務中の忙しさ
とにかく覚える事が多いです。
私はOEM系の企業デザイナーでしたが、
入社前にイラストレーターやフォトショップの使い方を熟知していなかったので作業に時間がかかりました。
※OEM …小売をしている会社のブランドを担当して作る事
時間とお金に余裕がある方は、
入社前にイラストレーターやフォトショップの使い方、採寸、ハンガーイラストが描けるとスムーズに業務に入れます。
ミシンが苦にならない方は社会人向けのパターン教室に通ってみるのもオススメです。
一気に知識が身について仕事に活かせますよ。
またデザイナーは仕事の忙しさに波がなく、常にやる事がてんこ盛りです。
中国や韓国の縫製工場の日本語が話せる外国人と仕様のやり取りをするので
コミュニケーション能力は必須です。
大手の会社であれば、分業徹底されているので、そこまであれもコレもこなす必要は
ありませんが、やはり専門知識は必須になってきます。
デザインだけやりたい方は、そうとうビジネスセンスが入りますが自分でブランドを開拓していく方が道は早いです。
企業デザイナーに求められる能力はセンスは入りません。
相手が求めている洋服をこの世に生み出し、
ビジネスとしていかに利益をあげられる人材かが重要です。
仕事以外にやる事
デザイナーは仕事後もパターン知識や縫製知識、
生地の特性、市場調査、トレンド把握の勉強からの自社ブランドへの落とし込み。
展示会への参加など圧倒的にやる事があります。
仕事が生きがいで、プライドを持って仕事に取り組んでいる方が多く、
遅くまで会社で作業を続けて、ほぼ家と会社の往復状態になっている方が多い印象です。
実際に以前の会社でのデザイナーさんとの話です。
「デザイナーという肩書きはあるが、
不景気なアパレル業界にいて給料も低くて将来が不安になる事が多い、
転職するにしても、特化したスキルもない。」という声もありました。
どんな仕事でも不安になる事はありますよね。
デザイナー職で全く違う業界に転職したいとなった時は、
この忙しさプラスに、その業界で必要となるスキルや知識を勉強しなきゃ行けないと
思っていた方が良いですね。
4、パタンナーのお仕事
申し訳ないのですが、パタンナーだけ実務経験がありません。
ただ、営業事務をしていた時、同じチームだったパタンナーさん達は私より早く帰っている事を1回も見た事はないです……
衣装スタイリストの体験談
勤務中の忙しさ
衣装スタイリストは本当にブラックです。
詳しくは別記事にまとめてありますので見てみてください。
一概には言えませんが、辞めた方が良いと言っておきますね。
仕事以外にやる事
仕事以外に、生活費を稼ぐ為のバイトをする事になります。
(普通の感覚だと何を言ってるか不明ですよね。)
よって、プライベートはほぼないと言って良いでしょう。
私は友達の結婚式に、経済的な理由で行けませんでした。
まとめ
いかがだったでしょうか。
アパレル業界と言っても職種によって千差万別です。
大変という基準は人それぞれだと思います。
なるべく色んな方に実体験を聞いて、自分に向いてる仕事を選んでくださいね。
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