衣装スタイリストのアシスタントを始めると独立までに1万回位辞めようと考えます。
何回も何回も絶望します。
そんな時にこのまま続けるか、続けないかを判断する為に読んでください。
アシスタントを始めようか考えている人も参考までにどうぞ。
何が辛いのか整理する
アシスタントを辞めたい原因はいろいろあると思います。
自分は「何が」一番辛いのかを突き止めましょう。
あなたがアシスタントをしていて辛いのはどんな時でしょうか?
人間はひとつ辛い事があるとアレもコレも辛い。
もう全部嫌だと考えてしまいがちです。
更に人間は強いストレスを浴び続けると思考能力が低下してしまいます。
つまり、自分の気持ちが尚更分からなくなってしまうんですよね。
原因はすぐに特定出来なくても大丈夫です。
焦らずに自分がリラックス出来る時間を少しでも多く出来るように心がけて見てください。
そうしたら自分が思っている事をノートやスマホのメモでも良いので全部書き出してみてください。
これだけでも気持ちが少し落ち着いてきます。
落ち着きながらノートをながめると「あ、自分は○○○が嫌なんだ。」と発見が出来ます。
次からは出てきそうな問題をピックアップしてみました。
スケジュールの問題
衣装スタイリストは本当に忙しいです。
アシスタントは更に忙しいので本当にハードスケジュールです。
更にバイトを掛け持ちしている子も多いのでプライベートな時間がほとんどありません。
もしかしたら寝る時間すらないのかもしれません。
そんな環境なのでストレスが溜まりやすいのは当たり前なんです。
仕事の時間がストレスになっているなら師匠や先輩に相談してみましょう。
正直に「アシスタントを続ける為に体力とメンタルの調子を整えたいです。もう1日休みを下さい。」と話せば、まともな人ならスケジュールの調整をしてくれるはずです。
金銭的な問題
アシスタント時代は貧乏が当たり前です。
あなたの友達には普通の企業に入り、普通の給料をもらい、普通の休みで、夏と冬にはボーナスで旅行。
当たり前のように美容室やネイルサロンに行き、好きなものを買っています。
それを横目にあなたはボロボロの格好で贅沢もせずに週7日働いています。
悔しい気持ちになったりするかもしれません。
お金がない事も精神的にストレスになります。
まずは家賃や通信代スマホ代など生活にかかっている固定費を見直して、少しでも支出を抑える工夫をしてみましょう。
毎月の固定費を見直すだけでもかなり生活が楽になるはずです。
あとは少ない金額でも貯金をする事です。
毎月5000円でも良いのでお金を貯めるくせをつけると自分の心に余裕が出てきます。
それでも苦しい時。
具体的に自分はあといくら収入があれば良いのか計算してみましょう。
その上で、この場合も師匠や先輩に相談です。
「自分はコレ位作業が出来るようになったから給料をいくらかあげて欲しい」と交渉をしてみたり、
「収入があと○○万円ないと生活が厳しくなってきたのでバイトの時間を増やす為スケジュールを調整して欲しい」と申し出たり、
思い切って「そろそろ独立の準備がしたい」と相談したり何か対策をしたいと打ち明けてみて下さい。
まともな人なら対策してくれるはずです。(二回目)
家族の問題
家族の問題になると話は違います。
例えば、あなたの家族が入院したり介護が必要になった場合もあるかもしれません。
その時は苦渋の決断になると思います。
夢と家族への愛情は比べるものじゃないですからね。
衣装スタイリストはやろうと思えばいつでも目指せますが、家族との時間は永遠ではありません。
その点を踏まえて自分の人生を考えてみて下さい。
この場合もそうです。
師匠や先輩に相談してみましょう。
きちんと話せばきっと分かってくれるはずです。
アシスタント苦痛あるある
アシスタントは日本でも有数のブラック職種です。
- 給料が出ない
- 保険がない
- 定時がない
- 忌引、有休がない
- 体調不良が許されない
- 遅延は許されない
- 成功するとは限らない
と、ブラックすぎる条件が揃っています。
労働基準法が通用しません。
アシスタント時代楽だったと言う人は誰一人いません。
もしアシスタント苦痛あるあるに負けたくないなら同業のアシスタントをしている友人をたくさん作る事が成功のポイントです。
衣装だけではなくヘアメイクやカメラマンのアシスタントでもOKです。
アシスタント時代を「苦行」として捉えるのではなく「学生時代の運動部」だと思えばどうでしょう。
自分の中で練習キツイけど大会に向けて頑張るぞ〜みたいな取組みにしてしまうのです。
例えば、仕事キツイけど独立まで頑張るぞ〜という感じです。
真剣すぎるのも体に悪いです。
独立まではゲーム感覚で乗り切るのもアリかもしれません。
※ちなみに乗り切りたい場合は異業種の友人や、家族に相談するのはあまりオススメしません。
ほぼ100%心配されるので「そんな仕事辞めた方が良い」と言われるでしょう。
その優しい言葉に甘えてあなたはきっと他の道を選ぶ事になります。
もう少し頑張る
真面目にスタイリストを目指している方が多いのであえて書きます。
絶対にもう少し頑張ろうとしないで下さい。
ストレスに耐え続けると心がぶっこわれて数ヶ月 〜何年かガチで動けなくなります。
「もう少しこのまま頑張ろう」
「もう少し耐えたらむくわれる」と思っている時が心の限界ライン。
根気や根性ではどうにもなりません。
自分のハードルを下げる事で、長く続ける事が出来る。
長く続ければ、ゴールが近づきます。
あなたがスタイリストとして独立する為にも自分の限界を知り、無理をせずに続ける事が大切なんですよ。
ストレス対策をしっかり念入りにめっちゃして下さい
どこでも捨て駒扱いされるアシスタントはかなりストレスが溜まります。
ストレス対策は念入りにして下さい。
こちらの本はストレス発散のバリエーションが増えるのでオススメです。
仕事が忙しいと師匠もイライラしているので当たりが強くなるかもしれません。
そんな時は心の中でスルーしまくって下さい。
間に受けていたらやってられませんよ!
ロケバス移動中にも5分で出来るので瞑想もオススメします。
まとめ
自分の気持ちを整理して、落ち着いて状況整理して、解決方法を探していけば負のループから抜け出せます。
衣装スタイリストになるのも、今日までの現場経験を活かして他の道を進むのもあなたの自由です。
後悔だけはしないように自分と向き合ってしっかり進んでいきましょう。
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